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不意に涙が溢れそうになり、ベットをそっと抜け出した。 同時に突然、雨足が強くなったのか、雨音が部屋の中に響く。 「ぅーん。…梨香」 祐希が話しかけてきた? 「なぁに?」 寝返りをうちながら 口の中でモニュモニュ話す祐希。 寝室を出ようとドアに手をかけると 「梨香。 そこで大人しく待ってな。 雨に濡れると直ぐに風邪をひくんだから…今すぐ傘を持って迎えに行くから…10分…いや5分で着くから。」 夢の中で、祐希は私を迎えに行くみたい。 溢れかけた涙が…頬を伝う お迎えの傘は、1つで来てね ピッタリくっついて歩きたいから
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