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「飛鳥とは、一体どんな関係?」
騎士君からの質問。私と飛鳥の関係は…。
「道場に一緒に通ってる。…それと友達、かな?」
最初の説明だけじゃしっくりこなかったから、付け足した。でも、まだしっくりこない。
「やっぱりか、ハァ…。アイツ、完全に約束を忘れてるな。薄々気付いてたけど」
「約束?」
「いや、こっちの話だよ。それで、中宮さんは飛鳥の何が聞きたいの?」
騎士君は爽やかな顔に戻り、聞いてきた。私の聞きたいこと…。
「飛鳥が今日、何で休んだか知ってる?」
言ってから、自己嫌悪に襲われた。それすら知らないで飛鳥を一番知ってるなんてよく言えたな、私。
「飛鳥は…、そうだね、五月病みたいな物だよ」
「五月病?」
聞いたことはあるけど、内容は知らない。
「えっと、心が不安定になる病気だよ」
「それじゃあお見舞いに行かなきゃ!」
だからあんなに元気が無かったのか。
「待って!その病気は、放っておいた方がいいんだ。下手に刺激すると良くないよ。…飛鳥に気付かれるのも都合が悪いし」
そっかあ。五月病ってそういう病気なんだね。
「これから帰るんだよね、送るよ。飛鳥の情報交換でもしないかい?」
「う、うん…」
それから毎日、騎士君は私に優しくしてくれた。
不思議な気持ちになったから、友ちゃんに相談した。
「それは恋だよ!」
断言された。これが、恋。
その日々は、二週間程続いた。
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