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私は、モテる。
…ご免なさい、これでは嫌みね、訂正するわ。
私は、美人だ。
…あまり変わらなかったみたい。もう面倒だからこのまま説明するわ。
私がその事に気付いたのは、中学生になってからだった。
私の通う小学校では、好きな子には嫌がらせをするのが主流だったけど、私にできる猛者はいなかった。勿論、直接告白することも。
だけど、中学生になってからは違った。直接的に告白された。されまくった。
私は恋をしたことがないし、見た目に惹かれてというふざけた理由で付き合うのも嫌だったから、クラス内の男子は直ぐに調教した。
しかし別学年、先輩達は諦めが悪い。なかなか辛辣に断っても付きまとってくる。
ハァ…。誰か偽装彼氏でも作ろうかしら…。
入学から三ヶ月程経ち、いい加減断るのも疲れてきた頃の話だった。
突然だけれど、私は図書委員をしている。元々読書は好きだし、図書室内なら騒がしくできないから告白回避もできる。絶好の場所。気付いたその日に男子に代わらせた。
今日も静かに本を読もうか…、と本を開いた所で、ふと視線を感じた。
また告白か…とげんなりしてそちらに視線を向ける。
視線の先に、不思議な物を見た。
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