雨宮 流星の生まれた日。

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とあるエロい人は言いました。 ――パンが無ければ、おっぱいを揉めばいいじゃない。 更に、エロい人は言いました。 ――少年よ、おっぱいを揉めばいいじゃない。 更に更に、エロい人は言いました。 ――吾が輩は猫である、おっぱいを揉めばいいじゃない。 両親から優しい子になりなさい、と愛情を持って育てられた僕ですが……。 そんなトピばかり見てたら、やらしい子に育ちました。グヘヘ……。 そんな僕も、もう高校生になります。 その期待に胸とアソコを膨らませ、現在サイトを巡回中。 だけど僕はその最中、とんでもない物を見てしまったんだ……。 中三の春休み。ここから僕の物語が、始まる。 ーーー ここは千里高校に入学する際、両親に与えられたマンションの一室。僕は持ち込んだパソコンの対面に座り、疑問の声を上げた。 「高校時代の黒歴史……?」 入学、卒業シーズンなだけあって、最近はこんなトピが多い。これは一番~な奴が優勝、シリーズだ。 別段興味は無かったけど、他に面白そうなトピもないし、軽い気持ちで開いてみる。 そこには、目を見張る文面ばかりが書き込んであった。 「便所飯」「俺菌」「財布マン」「全開中二」「リアルライフ」……。 僕の中学時代、そのまんまだ……。 おかしい、絶対おかしい。事前知識として購入したラノベと、大分差がある。 高校生になったら、空から女の子が降ってきて、ハーレムになって、そげぶして、陰ながら世界の平和を守る予定だった僕には、認めがたい現実。 身体が震える。あれはまさか、作者の体験談じゃなくて、フィクションだったのか……? 僕は視界が真っ暗になった。所持金を半分落としたかも……。
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