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2026年5月… 4月に行われた東都防衛学院 三期生の入学式が終わり、もうすぐ行われる中間試験に向けて皆が準備を進めているなか 中等部 二年二組の教室内で眞柴 想一と遠藤 長太郎が眞柴の机を囲んで悩んでいた 「なぁ~眞柴~…どうするんじゃ?」 遠藤は腕を組んで貧乏ゆすりをしながら眞柴に問いかける 「そうだねぇ…とりあえずキャストを揃えないとねぇ…」 「現状はキミしかいないから何もスタート出来ないよ」 眞柴の楽観的な言葉にピクッとなりつつも平常心を保つ遠藤…(だが心なしか貧乏ゆすりは激しさを増して行く…) 「だから…そのキャなんちゃらを集めようと生徒に声を掛けてもさぁ…」 「非公認のクラブじゃからみんな学院の目が気になって集まらんのよ…」 眞柴は遠藤の話を聞きながら左指で自分のアゴを掴みながら思いにふけっており その様子を見ながら遠藤は… あん時に「キミをヒーローとしてデビューさせてやろうか?」ってコイツ言ってたのに結局ダメじゃん… っと内心では諦め掛けていたその時 「諦めるのはまだ早い!」 唐突にそんなセリフを吐きながら眞柴は遠藤の目の前に右手の人差し指を突き付けた さながら映画のワンシーンのような光景に自己陶酔している眞柴だったが、そんなモノに興味が無い遠藤の心には擦りもしてなかった 「…なんじゃ?何か策でもあんのか?眞柴?」
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