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眞柴は突き出した指先を降ろしながら遠藤の問いに静かに答える 「そんな学院を恐れて小さく生きるような人に用はないよ」 「まぁ…普通の学校だったら別にイイかもしれんけどよ、この東都防衛学院でルールを無視してまで活動しようとするのはおらんじゃろう?なあ眞柴…」 「いや、僕に数名の心当たりがある」 眞柴は少し呆れた様に返えす遠藤の言葉を遮るようにそう言うと、机の中から緑色のA4サイズのノートを取り出して遠藤に向けてページを開いて見せた 「橘 和美…?」 遠藤は少し驚きながらリスト状に名前の書かれたページを見入った 「狩野ナナミ」 「松浦アン」 「遠藤長太郎」 「高津ヨウジ」 ……… そのリストを見た遠藤は眉間にシワを寄せてメガネを掛け直しながらちょっと間を置いて言葉を発した 「まぁ狩野先輩はアイドル願望があるから話に乗ってくるかもしれんが…」 「それに松浦先輩も魅力的で存在感があるしのぉ…」 「あと高津先輩はよう分からんけど、なぁ眞柴…」 「いくら一癖も二癖もある先輩達でも3年生は8月に行なわれる最後の夏季総合演習に向けて特訓中じゃからのう…こんなクラブ活動に付き合ってる暇は無いと思うぞ?」 「こんなクラブ…ってヒドイなぁ…」 遠藤の言葉に多少イラつきながらも眞柴はノートの次のページをめくって見せる
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