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「鳥原 亜紀は簡単だと思うよ」
「えっ、何でじゃ?」
「彼女、冷めた感じで取っ付きにくそうだけど無類の漫画オタクでしょ」
「うん…まぁ本人は隠してるが皆知ってる事じゃの…」
「だから中二病っぽい設定の役を当ててやれば食い付くと思う」
「うん、まぁ確かにそうかもなぁ…」
そう納得しながら遠藤はくせ毛風の髪をヘアバンドで止め直していた、そこへ眞柴の言葉が続く…
「次に遠藤 真帆…」
「彼女に関してはチョットしたネタを掴んでてさぁ」
「まぁ多分、僕が話せばOKしてくれると思うよ」
「オイオイオイオイ!」
遠藤が興味津津に眞柴に向かって顔を近付けながらガッツいてくる
「何?あの遠藤…あ~めんどくさぁ!」
「真帆って何か秘密があんのかぁ?」
異常に顔をくっ付けてくる遠藤をウザがりながらも眞柴は落ち着いて答える
「ゴメン、それに関しては言えないよ」
「え~!何でじゃぁ~!誰にも言わんから!なぁ?よかろう眞柴ぁ~!」
「あ~もう!遠藤!キミはヒーローを目指してるんだろう?」
「ヒーローが他人の弱味を握るような事をしていいのかい?」
眞柴が少し怒り口調でそう言うと、遠藤は押し黙って頭をかきながら浮いた腰を席に戻した
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