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龍は追撃を防がれたことに少し驚くが、すぐにその顔に不敵な笑みを浮かべる。
龍「クククッ……呂布、強いな。こんなにも打ち合える者と出会えたのは久しぶりだ!!胸が踊る!!」
呂布「……うん、恋も……胸が踊る。…こんな気分……初めて」
両者はそう言うと、それぞれの得物を強く握り締める。
龍「……次で最後だ」
呂布「……決める」
そして次の瞬間、二人は互いに己の得物を振り抜いた状態で、両者の位置が入れ替わっていた。
両者は一瞬の内に距離を詰め、それぞれの得物を振るっていたのだ。
龍「……………」
呂布「……………」
両者は得物を振り抜いた状態で硬直し、戦場を一瞬の静寂が支配する。
呂布「…………ぐっ!!?」
そしてついに、呂布が小さな苦痛の声を洩らし、地面へと崩れ落ち、一騎打ちの勝敗が決した。
敗者は呂布であった。
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