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12代皇帝霊帝【レイテイ】の治世において、世は乱れていた。
後漢王朝は内部の抗争により腐敗し、その権威はほぼ失墜していた。
国土は荒れ果て、田畑を失った民衆は、太平道の教祖・張角に救いを求める。
『 蒼天已死 黄天當立
歳在甲子 天下大吉 』
蒼天已に死す、黄天当に立つべし。歳は甲子に在りて、天下大吉ならん
その一文は何処からともなく民衆の間に広められ、反朝廷の気運を高めた。
そして、184年。
張角は自らを「大賢良師」、「天公将軍」と称し、張宝【チョウホウ】、張梁【チョウリョウ】はそれぞれ「地公将軍」、「人公将軍」を自称し、各地で一斉に蜂起した。
信徒たちは目印に黄巾を巻き、彼らは「黄巾党」と呼ばれた。
しかし、次第に勢力を拡大していった黄巾党は食に飢え、一部を除いて暴徒と化した。
彼らは大義を失い「黄巾“賊”」と化したのだ。
漢朝400年。
その最後にしてもっとも苛烈なる農民反乱【黄巾の乱】が始まったのだ。
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