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【龍side】
俺たちは黄巾党目掛けて突撃を開始した。俺たち(1番隊)が攻撃したのは、黄巾党から見て正面にある門だ。
黄巾党は現在、4つに分かれて攻城を行っている。官軍と黄巾党が戦闘を始めてから1刻は経っているだろうが、業城の門は未だに破られておらず、黄巾党がほぼ一方的にやられているようだ。
この黄巾党は他の黄巾党と比べてよく鍛えられているが、率いる将に智がないのか、上手く攻城できていないようだ。
だが、正面の部隊だけは上手く攻城していて、門が破られそうになっている。なので、我が義勇軍一の精鋭部隊で突撃したのだ。
2、3番隊もそれぞれ分かれ、他の城門へと攻城している黄巾党を任せた。一ヶ所だけ援軍に向かえないが、それは心配ない。皇甫嵩将軍の指揮が上手く行き届いているのか、正面とは反対側の裏門の黄巾党は、既に壊滅寸前まで追い詰めているようだからな。
龍『俺たちは正門の敵の撃退と敵将波才の首だけを考えていればいい』
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