一章

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「くそっ、離せっ!!じゃないと今すぐ殺してやる!!」 「「……」」 「……それは無理ね。未熟なお前にこの言霊は解けない」 「!ふざけるなっ、俺はもうハ百年も生きた銀狼だぞ、親父にだって劣りはしない!!」 「だってよ、銀叉」 「……」 「俺はずっとお前が気に入らなかったんだ!!神森早雪!!」 「何で?」 「陰陽師風情が誇り高き銀狼一族、頭領の主など俺は絶対に認めない!!殺してやる!!」 「……」 私は、こんな奴と一緒に京都に行くのか…… 振りかざした手を、ギュッと握りしめた。
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