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「!グアッッ」
そのまま強く拳を握り締め、キシキシと銀十郎の体を締め付けていく。
「……いい加減、口を慎め。お前の命は最早私の物、このまま心臓を握り潰す事だって出来る」
「!」
「……身の程をわきまえない大馬鹿者の相手は疲れるのよ」
「!……くっ」
更に力を込めようとした私の前に、銀叉が立つ。
「早雪、それくらいにしておくれ……これでも可愛い息子だ」
「……銀叉」
「!親父、余計な事をするなっ」
「……」
私はため息をついて拳を下ろした。
それと同時に銀十郎がドサリと倒れる。
私は呼吸すらままならない銀十郎の傍へ歩み寄った。
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