454人が本棚に入れています
本棚に追加
「私は、自分自身で早雪……いやこの神森家に生涯仕えようと決めたのだ」
「!なぜだっ」
「それをお前に言う義理はない」
「……ふふ」
「早雪、笑うな」
「だって……」
「銀十郎、お前は早雪と供に京都へ行き、己を磨いて来い」
「……親父」
「これは父ではなく、銀狼一族頭領としての命だ」
「……」
私は銀十郎の頭を撫でる。
「!……気安く俺に触るなっ」
「ああ、ごめんごめん。昔の銀叉に似てて」
「?似てるか」
「似てるわ、お前と初めて会った時の事を思い出す」
「……」
銀叉は私の体に擦り寄った。
「……銀十郎を頼むぞ」
「えぇ」
「……」
この後すぐに私と銀十郎は京都へ向かった。
最初のコメントを投稿しよう!