一章

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私の名前は神森早雪(かみもりさゆき)。 陰陽寮東北支部所属の、しがない陰陽師だ。 「結界術や言霊縛り、と言っても安倍家の方々に比べたら大した事ない」 「謙遜しなくて良い。そもそも今は陰陽師自体、数が減ったからな」 「……」 「……行って、くれるか?」 「……本部直々の通達なら断る訳にはいかないでしょ。東北支部の面子ってのもあるし」 「そうか!なら早速京都に向かってくれ!これは飛行機のチケットだ」 「……」 ……相変わらず、用意周到な奴め。 「供はいるか?」 「結構。銀叉(ギンサ)を連れて行くわ」 「ああ……あのクソ生意気な銀狼か」 「竜美はしょっちゅう噛みつかれてたよね」 「こ、子どもの頃の話しだろ」
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