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「その『探し物』が何かを鞍馬の烏天狗に直接聞いて来いってさ。ちなみにこれ、本部からの仕事」
「……何と横暴な」
「優秀な本部の人間はこういう危ない仕事は全部地方に回すものよ。でも、私にはお前がいるから大丈夫」
ぽんぽん、と銀叉の頭を撫でる。
「当たり前だ、千年前から私達に勝てる者などいないではないか」
「……そうね」
千年前。
『千年前も、私は陰陽寮に所属する陰陽師だった』
……私には、前世の記憶が残っている。
それは、前世の私が術を用いて記憶を残したからだ。
成功するかしないか分からない、博打のような物だったけど術は成功。
……けれど、その代償として千年もの長い間転生する事は叶わなかった。
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