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「き…来た!」
明らかに男達は怯えていた。
少年はゆっくりと一人の男の横に生えている木に歩き始める。
すると、男がしびれを切らしたのか、突然少年に殴りかかった。
少年はそれを軽くかわし、回りながら背後に回る。
そしてそのままの勢いで、
「八卦掌!w」
男の背中に掌底をかまし、男はそのまま5m程度吹き飛んだ。
「剣くらいとらせろっての…」
少年は剣が刺さっている木から剣を抜き、
「さて、お縄に着くか、お縄に着くか。どちらか選べ。因みに逃げるコマンドは無いぜ?」
この状況で誰も聞かないようなボケをかまし、男二人に剣を向ける。
「くっ…そぉぉぉぉ!抱け業熱!『グルーヴル』!」
男の一人が詠唱すると、魔方陣が現れ、炎が吹き出し、男の手に一つの斧が握られていた。
魔武器 である。
自分の本来持つ魔力を具現化し、武器にした物である。普通は一人一つの武器である。
「うおおおお!」
男は少年に向かって走り、斧を降り下ろす。
少年は手に持った鋼製の剣で受け止めようとするが、簡単に折られててしまい、少年は斧をかわすが斧が地面に触れた途端、少年に向かって爆発が起きた。
ドドォォン!と大きな音が薄暗い森の中に響く。
「へへ…どうだ…これならひとたまりも無いだろ…」
「早くここから逃げちまおう、あいつの他に追っ手が来るかもしれないからな。」
男達が走り出そうとしたと時、
「くそ…鋼の剣じゃ魔武器相手には勝てないか…」
と煙の中から『無傷の』少年が現れた。
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