Case2 近藤靖彦

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近藤信彦から出た謎の言語は柊 雪野へと向けられたが彼女は『何か』に抵抗している様子が伺えた 「『イヴ』ッ!! 何をしている!?早く智彦を捉えんか!?」 近藤信彦の言葉が柊 雪野を苦しめていたのは明らかだった彼女は苦しみながら両手に巻かれたガムテープをその力で無理矢理、破り捨てた 「まっ…負けちゃダメだ…雪野さんッ!! 『イヴ』に自我を奪われちゃッ!!」 「智彦め、余計な真似を!∝ゝ〆’ゝ∬∬々ッ!! 私の命令に従うのだッ!! 『イヴ』ッ!!」 信彦は柊 雪野を洗脳しようと試みる (わっ…私は『イヴ』何かじゃ…無いッ!!) 雪野を『何か』が彼女の内側から取り込もうとしていた 「だっ、旦那様!?」 状況が掴めて無い加賀利は柊 雪野の身が心配で仕方なかった 柊 雪野と近藤靖彦が良く屋敷を共に親しげに出入りするのを見かけたからだ。 彼には加賀利には執事として近藤靖彦や智彦の成長が嬉しかった 「黙っておれ、加賀利ッ!!ボサッとしてる暇が有るのなら智彦を捉えぬか!!」 「……」 しかし、信彦の言葉に加賀利 京一の内に秘めた獅子を近藤信彦が呼び起こす 加賀利 自身、彼にとっても主に対し『反抗』するのは不本意ではあるが成長する近藤靖彦や智彦の唯一の友達を救う為に『執事』の義務を放棄する 「旦那様…これが最初で最後でございます。私の行為をお許し下さいませ…」 「カッ…加賀利!!貴様ッ」 素早い軽度の手刀を近藤信彦の首筋へ叩き込む加賀利京一 すると、苦しんでいた柊 雪野も元に戻りだした。
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