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二人が居なくなったのを見計らい狸寝入りしていた近藤信彦を呼び起こす加賀利
「旦那様、名演技でございました」
気絶した信彦を車椅子に乗せながら主を称える加賀利
「何が名演技じゃ!?チィとは…手加減せんか!加賀利ィッ!! まだ、首筋が痛いわ~」
「申し訳ありません。あれが精一杯の力加減でございました」
「……それで?」
「何でしょうか、旦那様」
万遍な笑顔で返答する加賀利 京一
「智彦に渡した黒野の居所は本物かと聞いている」
「その事でしたか旦那様。無論、『罠』にございます
我々、【ジェネシス】に支障が無い様、智彦氏と黒野氏は最初は会いますが能力者による『部隊』が既に待機済みです
その中には『アダム』も居ます」
「お主も悪よのォ~?」
「いえいえ、旦那様の知恵には敵いません。私は少し疲れましたのでこれで失礼しますが、大丈夫でしょうか?」
「問題無い…」
「畏まりました、私は自室の書斎におりますので何かあればご連絡を」
「わかった」
加賀利はそのまま自室の書斎へと迎いパソコンの電源を入れた
既に画面上にはゴスロリ系ファッションに金髪のツインテールをした少女が退屈そうに待機していた
彼女こそが未来の智彦が言ってい独立型AI『リリス』だ。
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