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そして翌朝、近藤兄弟は病院のベッドで目を覚ます事になる
負傷した左腕、右足に妙な違和感を感じる近藤靖彦は右手で原因となる箇所を探るが肌触りが鉄の様に冷たかった
右手で掛け布団を取り去り体を起こす近藤靖彦は自分体を見て愕然とする
「なっ…何だこれはッ」
「よォ…調子は良い見たいだな」
正面には黒髪のオールバックに長袖のアロハシャツの両袖を捲り、ハット帽がテーブルの上に置かれ両足を組んだ状態でソファーに腰掛ける妙な男性がいた
「オレに何をした?」
「まだ、自己紹介もして無いのに…察しが良いと言うか、流石は秀彦のクソガキと言うべきか?」
「アイツの知り合いか?」
すると、男性は高らかに笑い声を挙げる
「ぶわははッ!!いや~、こりゃ傑作だわ…まさか秀彦と息子との関係が最悪だったとはな。
知り合い…っと言えば知り合いか。ビジネス関係と捉えて貰えれば、お前さんにはわかりやすいだろ?」
「野郎ッ!!」
『ビジネス関係』という言葉で靖彦の脳裏で全てが整理され、正面の男性に飛び掛かろうとしたが体の操作が上手く出来ずアロハシャツを着る男性の前で転倒する。
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