Case2 近藤靖彦

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黒野と名乗る自称、超一流な医者から『イザナイ』に関する情報を説明された時だった 一筋の細い『光線』が廊下側からドアを突き破り黒野と靖彦に何かしらの危険を知らせる 「ちぃッ!!勘の鋭い連中だぁ~、だから苦手なんだよッ!! ホラ、立て小僧!! もう、転倒の衝撃で体に左腕や右足が適応した筈だ」 お気に入りのハットを被りソファーから立ち上がる黒野は靖彦を無理矢理、立ち上がらせる 「おととッ!! 何だよ!さっきの『光』は!?」 「見れば分かる…」 次の瞬間、光によるレーザーで頑丈な扉の中心部分が円を描く様に焼かれる 焼かれた扉は内側にゆっくりと倒れ込み、『光』を巧に操る張本人が廊下に姿を見せた 「やっぱり、お前か」 ため息混じりに呟く黒野 「知り合いなのか?」 「元・同僚だ」 「彼にそれ以上のイザナイに関する漏洩は困ります 黒野さん」 ベージュ色のジャケットを着こなす中国人が夥しい数の『光』の球を廊下で浮遊させていて、二人を待ち構えていたのだ。
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