Case2 近藤靖彦

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険悪な雰囲気が漂う中で靖彦は左腕や右足の動きの感触を相手に気付かれないように確かめる (…動いたッ!!) 「手術は無事に成功した様ですね?黒野さん。流石は【ジェネシス】や【Eden】の科学者と言うべきでしょうか?」 靖彦の左腕、右足の動きに気付く中国人男性は黒野に尋ねた 「皮肉か?わざわざ、始末屋が来るのはどういう事なんだよ? あ~、このクソガキのデータが欲しくて来た訳か?」 「その呼び方、辞めて頂きたい」 無表情な彼の顔つきが急に鬼の形相の様な顔つきへと変化していく 「始末屋が気に障ったのか珠里?お前の本業だろ?」 方や平然と相手を挑発する黒野 「蛇行ッ!!」 「いきなり、捕縛術かよッ!!容赦ねぇな~クソガキッ、実践練習には持って来いの相手だッ その足と腕を存分に使う時だッ」 黒野は靖彦を前へ無理矢理に押し出す 「ハッ!?実践?どうやんだよッ」 「脳内でイメージしろ!! それが腕や足に伝達され、力に変換され通常の倍以上の力は発揮出来る!! 靖彦と黒野には曲線を描きながら光の蛇が迫っていた 「やるしかねぇか…」 「貴方が私の相手ですか面白い」 中国人男性の珠里も近藤靖彦に対して身構える 「行くぜ?」 すると、凄まじいスピードで室内を駆け巡る靖彦は光の曲線の間をすり抜けて行き、左腕による拳で珠里の腹部にストレートを与えた 「完璧だァ、クソガキ!」 自分の研究成果に自負する黒野に嫌気が刺してしまう靖彦。
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