『共鳴』

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銀行内を先に脱出した、銀行強盗主犯。赤髪の鳴海新一、学ランを着た近藤靖彦の弟である。近藤智彦の後ろを付いていくのは栗色の髪のボブヘアーをするOL 草本 由紀 (クサモト ユキ) その隣を渋みがありワイルド感を醸し出す様な風貌な白髪混じりに短髪のオールバックに後ろ髪を一つに束ねていた中年男性 一見、鳴海新一の仲間では無いのかと疑うくらいの体格や身なりだった 藤峰 徹 (フジミネ トオル) 彼ら四人は近藤靖彦にアジトの破棄を命ぜられたが鳴海にはNK社に関する基調な『データ』が残されていた為、これだけは譲る事が出来なかったのだ 彼ら四人は鳴海新一のアパート付近に身を潜めながら部屋を捜索しているNK社と地元警察の隙を伺っていた 学ランを着た少年、近藤智彦が警戒する鳴海新一のベストの裾を軽く恐る恐る引っ張る 「何だよッ!!」 「ごっ…ごめんなさい」 その様子を見て女性特有の母性愛なのか草本 由紀が 近藤智彦を抱き寄せる 「ちょっと!!彼はまだ、子供よ?!少し位、配慮したらどうなの?」 銃を片手に持つ鳴海にとってこれ程、苛立つ場面は無い 「配慮ねぇ。お前さん方『イザナイ』って手紙が来なかったか?」 草本や傍観していた藤峰等が僅かだが反応を示す。
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