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目が覚めると、隣で緋くんがイビキをかいて眠っていた。
まだ寝ぼけていた俺は、しばし緋くんの間抜けとも言える可愛い寝顔を見つめた。
「…うるさいよ、緋くん」
だけど本当に気持ち良さそうに寝てる。
可愛いな。
ふふ、と笑いを漏らすと、ふと気がついた。
アレ?そういえば俺、昨日はいつ寝たんだろ?
最後の記憶があやふやだな。
緋くんが覆い被さってきた気がするけど。あんまり覚えてない。
「ま、いいか」
俺はもう一度、彼の規則正しいイビキを聞きながら目を閉じた。
けど。
「だめだ…」
眠れねぇ。
緋くんのイビキがうるさい、っていうのもある。
よし、起こしちゃおう。
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