O-2

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ぽっかりと口を開けて寝ている緋くんの腕を引っ張って、その上に頭を乗せた。 体ごと擦り寄って、片方の腕で彼を抱きしめる。 「緋くん」 彼に向かって、囁く。 「ん…」 緋くんは擽ったそうに身をよじる。 起きそう。あともう少しで。 そう思ったけど、だけど無理に起こすのはやっぱり可哀相かな。 しょうがない。諦めるか。 小さく息をつき、間近にある緋くんの顔を見つめる。 早く、起きてよ。 そんで、一緒にまた楽しい一日を過ごそうぜ。 あなたが今日も幸せでありますようにって。俺、いつもそう願って過ごしてんだぜ。 朝陽が差し込む光の中。 愛しい緋くんの頬に、くちづけをした。
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