S-3

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深夜、ようやく全ての撮影が終了して菫と合流した俺は彼の行きつけの店に入った。 さすがにお洒落だな。なんだこのメニュー。名前がポエムのようだけど。 オーダーに来た店員は菫に任せる事にした。 「軽く摘めそうなものを適当に。あと、ノンアルコールのドリンク2つ」 成る程、そうやって頼むんだな。今度碧君と来て試してみよう。 「で、菫どうした?俺に話しとか、あるの?」 碧君とのデートを想像しそうになってニヤける顔を引き締め、訊けば。 「うん、まぁ…」 「ん?」 なんだ?ちょっと言いにくそうか? 訊くのはまだ早かったか? もう少し場が馴染んでからの方が良かったかも知れないけれど、もう夜中だしなぁ。 明日も、朝早いから。 なんて、菫には悪いけど明日の事を考えていたら。 「リーダーの事なんだ」 まったく思いもよらなかったところから碧君の話しが出て、俺は一瞬で目が覚めた。
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