624人が本棚に入れています
本棚に追加
「はぁ……」
菫と店の前で別れて。
自分の車で運転しながら帰る途中。
ため息が盛大に出た。
あぁ!俺の馬鹿!
「なんでだよ…」
なんでよりにもよって、碧君なんだよ!
他の誰でも、碧君以外ならいくらでも応援してやるのに!
それどころか、仲間が出来たと喜びで舞い上がるところだよ!
それなのに。
「なんで碧君なんだよ…」
どうする。
あんな事言って、益々俺達の関係言えないぞ。
今更、実は俺碧君の事が好きなんだ、なんて。
そんな事。俺の前で子供のように泣いたあいつに絶対言えない。
ハンドルを握る右手に力がこもる。
これから、一体。
どうなるんだ。
俺も、菫も。
そして、碧君も。
最初のコメントを投稿しよう!