O-3

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お、始まった。 緋くんが出てる夜の生番組。 自分が恵まれてるな、て思うのはこんな時。 だって、触れ合えなくてもこうやって逢える。 一方的だけどね。 「そうだ!」 今日の釣りの成果をメールで入れといてやろう。 興味無いかも知んないけど。 でもその為に今日は早く楽屋を出たから。 後ろで緋くんが『あっ』て言ったような気がしたけど、菫くんとしゃべってたし。 ちょっと素っ気ないかなって思ったから。 とりあえず、今日は何してたかだけでも言わなきゃ。 緋くん、不安がるから。 俺、こんなに好きなのに。 不思議だけど、緋くんはあんまり自信が無いみたいで。 「…よし、と」 メールの作成が終わって、写メも添付した。 俺の笑顔付きだぞ。 緋くん、喜んでくれるかな。いや、きっと喜ぶな。 「あれ?」 メールを送る前に、送られてきた。 誰だ? 「へぇ、珍しいな」 名前は、菫くん。 緋くんへのメールを後回しにして、俺は受信メールのボタンを押した。
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