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この手の絡みは自分が悪かったと認めて、お金を渡せば何とかなる。
そう考えた僕は、早速作戦を実行した。
蘆名 「あの~・・・」と僕は少し声を震わせて言った。
笠原 「何だよっ!!」
蘆名 「すいませんでした。僕が悪かったです。これで許してください。」
そう言って僕は、五千円くらい入った財布を差し出した。
笠原 「おう。最初からそう言えばいいんだよ!」
そう言って僕の財布を受け取り、お金をおそらく全て抜きっとって財布を僕の方に投げた。
しかし、笠原君たちは、不満そうにこう言って来た。
笠原 「これで全部か?一応鞄の中も見せろ。」
本当は見せたくなかった。でも、ここで拒んだら五千円も無駄になるし、何より早く状況を早く打破したかった。だから僕は素直に鞄を渡した。
笠原 「特に何にもねぇな。ん?」
笠原君は僕の鞄から何かを見つけたようだ。
笠原 「何だ?このペンダント。蘆名にしてはシャレたペンダントじゃねぇか?
お前には似合わねぇから俺が貰っといてやるよ。」
今まで何をされても抑える事が出来た感情だったが、この事だけは抑えることが出来なかった。
蘆名 「それは駄目だ!!返せ!!」と言って笠原に向かって行った。
笠原 「ちょっ何だよこの野郎!!」
笠原に向かって行った僕だったが、逆に突き飛ばされ返り討ちにされた。
笠原たちはブチ切れ地面に落ちていた鉄の棒を拾い上げ、僕の方に向かってくる。
笠原 「調子に乗りやがって!もう許さねぇ!」
と言って笠原たちはゆっくり迫ってくる。
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