出会い

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そして、笠原は僕に向かって、鉄の棒振り下ろした。 蘆名 「わッ!」奇跡的に当たらなかった。が、しりもちをついてしまった。 そして、しりもちを着いたまま後ずさりした。すると、僕の手に何かが当たった。 それは、笠原が持っているのと同じ鉄の棒だった。笠原はこの間にも今度こそという勢いで迫ってくる。 そして、笠原が僕の前に立ちまた鉄の棒を振りかぶった。 蘆名 「(やらなきゃ、やられる!! でも・・・)」 そんな時だった。どこからもわからない。誰かもわからない。しかし、どこかで聞いたことがある声で ?? 「腑抜けが!」 と聞こえた瞬間、笠原は何かに臆したように僕を殴るのを躊躇した。 が、すぐに我に返り驚いた様子を見せつつもまた僕に向かってくる。 僕は、大怪我を覚悟し目をつぶった。 その時だった。今度はわりと近くから声がした。 ?? 「おい!!」僕は、咄嗟に声のした方見た。 その姿は、体はさほど普通の人間と変わらないが、なんか強そうな雰囲気の少し長い髪の若い男だった。 笠原 「あぁん?何だよてめぇ!!」と怒りに矛先が若い男に切り替わる。 しかし、若い男はそれに動じず言った。 ?? 「こんなしょうもない事せずに、とっと帰れ!!」 笠原 「何だようるせぇな!!てめぇには関係ねぇだろ」と言って、笠原達は若い男に向かって行った。 まず、笠原が鉄の棒で殴りかかった。しかし、軽く躱して、腹部を殴って返り討ちにする。 笠原といた他の二人も殴りにかかるが、同じく返り討ちにされていった。 笠原 「くそっ!覚えてろよ!!」と言って、この場から去って行った。 よかった。僕は心の底から安心し、肩をなで降ろした。 が、安心は少しぐらいにして、この状況から助けてくれた若い男性にお礼を言いに向かった。 蘆名 「あの~ありがとうございました。」 ?? 「あ~気にしなくくていいよ。」 僕は、その言葉を聞いて安心した。また、助けてやったから金をよこせとか言われるんじゃないかと思ったのだ。 そんなこと思っていると、若い男が言ってきた。 ?? 「いつもこんな事されているのかい?」と若い男は心配そうに言ってきた。 蘆名 「いえ。こんなことされたのは、初めてです。」 ?? 「そうか・・・」 とあまり信じてなそうに言ってきた。
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