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そして、西園寺さんは慌てて救急箱を取出し、やさしく僕の右手首を治療してくれた。
蘆名 「あ、どうも。ありがとうございます」
西園寺さんは少し微笑えんで「どういたしまして」と言った。
その後、コーヒーを飲み終えるまでいろいろ世間話をした。学校でのことや、今の社会はとか。
そんな話をしているとすぐにコーヒーが飲み終わった。
そして僕はおいとまさせてもらおうと思ったその時だった。
西園寺 「ところで、君の宿している妖しはなんだい?」
蘆名 「えっ?」 突然聞かれたことにに言葉が詰まった。
西園寺 「とぼけないでよ。君は不良が鉄の棒を君に振りかざそうとした時に一瞬殺気で不良達を威圧した。
あれは、人間技じゃない。」
なにを言っているんだこの人は。僕には全然理解が出来なかった。妖や殺気、僕には全く身に覚えない。
蘆名 「何を言っているんですか?まったく意味がわからないんですけど、、、」
西園寺 「しらをきるつもりかい?まぁいい。君はこっち側の人間だ。僕が目覚めさしてあげる。」
僕は西園寺さんにとてつもない何かを感じて逃げた。でも、初めて来た家だ。
何もわからず目の前にあるドアに手をかけて中に入った。
中に入った途端僕の目にはとんでもないものが目に入った。
死体だ。でも、体には全く傷がついていない。なにか気力を抜かれたみたいな男性や女性の体がいくつか横たわっている。
僕はあまりにも現実離れした光景に悲鳴をあげてしまった。
蘆名 「うわぁぁーーーー」
西園寺 「何を驚いているんだい?君も経験あるだろう?妖しを宿していたら当然だろう。まぁいい。
君はこっち側の人間だ。僕が力を引き出してあげる。」
そう言いながら段々と僕に近づいてくる。
蘆名 「く、来るな」
そしてもうすぐ近くまできて「誰か!!」と思ったその時だった。
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