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「それに…それウィッグ?莉子、黒髪も似合うね!ってか目も…カラコン?」
「…うん」
「皆ー!席につけー」
先生が教室に来た。私達はすかさず自分の席に座った。
「今日は転校生が来るぞぉ?!美男美女の二人組だぞ」
「やっほぉぉぉぉい!!」
クラス中興奮を抑えきれない。まったくくだらないなぁ。
「莉子。転校生だってよ!お前、彼女にしてもらえばぁ~?」
ニヤリと優が私を見て微笑む。
でも、本音は
(優の彼女になりたい…)
私の願いはただ一つなのに…。
優はデリカシーないよ…。
私の気持ち、分かっていってるの?
「私、可愛くないから釣り合わないよ~」
今はそう言って笑ってごまかす事しか出来なかった。
いつかは気持ちを伝えたいと思いながら……。
「じゃあ!二人とも。入ってくれ」
先生は転校生を歓迎するように言った。
「ガラガラ…」
ドアを開けた瞬間、そこには高校生とは思えないぐらいの美男美女がいた。
「じゃあ、自己紹介してくれ」
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