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「お前が相沢莉子かぁ?」
えっ…!?
私に話しかけてきたのは夏木だった。
「はぁ…そうですけど」
「放課後、屋上来いよ」
まーさーかーの告白?!
なんて思ってる場合じゃないや。自意識過剰だよね。
すると驪姫が莉子の耳元でボソッと
「BRACK CROWについてよ…」
え?何で驪姫さんが知ってるの?
「驪姫…さん?あなた達一体…」
私は確信した。
この二人はBRACK CROWを知ってる。そして関わりが…??
「莉子、よかったじゃん!夏木君から愛の告白かぁ?」
相変わらず優は私をからかう。
…もう。聞くたびイライラする!
いつのまにか時は過ぎて放課後になった。
「莉子ー!一緒に帰ろっ」
友香が私の腕を掴み上目遣いで見てくる。
私は掴まれた腕を降りはらい、
「ごめん!用事があるから、優と帰りなよっ。じゃっ」
私は素っ気ない態度をとり、屋上に向かう。
「…莉子。やっぱり…変だよ」
友香はこの時、莉子に対して不信感を持っていた。
そして、それは二人の友情のひび割れだった。
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