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「こらっ!相沢と小西!席につけ」
私達を怒った担任の遠藤護(えんどうまもる)。
今年でアラフォー、独身、ちなみにハゲ。
私は一生奥さん出来ねぇよ!!
と心の中でつぶやいてる。
「そういえば最近、隣の市の目黒高等学校の生徒が全員亡くなった事件とかあるからなー。あんまり夜遅くとかに隣の市に行くなよ」
遠藤先生の話を聞いて何だか急にあの夢を思い出してしまう。
「黒い…烏か」
ふと黒い烏を思い出す。
「なぁーに烏とかつぶやいてんの?」
「優…」
私の隣の中島優(なかじまゆう)。
若干ウザくて、でも一緒にいて楽しくて…。でも実はツンデレなんだよな。
「べっつに~。優には関係ないでしょ」
私はあえて怒るような態度をとる。
「何だよー。相沢。怖いわー」
優は私が怒ってるように見えたのか笑わせようとしてくれた。
「怖いとかマジないんですけど!?…優のバァーカ!」
私は思わず笑ってしまう。
「やっと笑ってくれた」
『ドキッ…!!!!』
そんな優しさに思わず惹かれてしまう。
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