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「ん?」とか思われた方がいるかも知れませんので、説明します。
さっき僕に質問を投げ掛けてきた女の子。実はこの子こそ我が初恋を捧げた相手、Rちゃんだったワケで、僕はそれに全く気付かずにカミングアウトしてしまったワケなんです。なんて馬鹿なんだろーね。
あの時自分が何を考えていたのかは、自分でもよく分かりません。確かにRちゃんがそこにいた事は認識していたはずなんです。でも一時的に忘れていたと言いますか・・・。
まぁ、何も考えずに答えたっていうのが一番近いかも知れませんね。
とにかく、そういうワケで、その場にはしばらくの間かなり気まずい空気が流れていました。
「・・・わたしのことがすきなの?」
唐突に口を開いたのはRちゃんでした。
僕はもう今さら言い逃れできる状況でもないので、黙ってコクりと頷きました。
「そう・・・。でも、わたしはすきじゃないから・・・」
ショックでした。当時小学生だった子に言うのもなんですけど、もうちょっと違う言い方できんかったんかい。
あと、好きじゃないならなんで聞いたんだよ。今同じ質問されたら「これはフラグたってんのか?」ぐらいには思っちまうわ。
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