木曜日

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――――――――――― 空には 真っ赤な夕日が浮かび 柔らかな風が吹き抜ける 「好きです!!」 「…え?」 俺は校舎の裏に呼ばれていた 「付き合ってください!!」 「…え、いや、あの… えっと…俺でいいのなら…」 風はまだ吹いていた ―――――――――――― ああ、 今起きたばかりでまだ眠い …… いやあ なんというか 俺 こんな経験初めてだわ 絶対ないと思ってたけど 俺にもこんな日がくるとは …あれだ なんて対応したらいいか 分からないんだよな えっ?マジで?夢じゃなくて? って感じが今の正直な気持ち。 いやホントに。 こういう気持ちになるのか "夢オチ"っていうのは 訂正する えっ?マジで?夢じゃなくて? の 夢じゃなくて? はいらないな うん、夢だし こんなにがっかり感が大きいとは 予想外 初告白された舞台が俺の脳内って 自慢できねぇ 「初告白してきた子はどんな子だったの?」 「それがさ、俺の脳内で造り上げられた子でさ これが中々可愛く造られてんだよ さすが俺の脳内ともあって場所もシチュも俺好みでさ」 としか言えねぇ 「夢オチほど精神的にくるものはない(親友のB談)」 とは聞かされていたが さほど精神的にはこないが とにかくがっかり感が中々大きいことは 分かった 精神的にくるってBはどんな夢を見たんだ …ああ 正夢になってほしいものだ ってか なれ なりやがれちくしょう そろそろ遅刻しそうなので 今から学校に行く
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