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「おっはよー!!」
ここはとある田舎町
町、といっても
なーんにもにないけど
でも、私はここが好き
「おはよ」
彼がいるから
「ね、今日は何する??」
無邪気な笑顔を振りまいているのは
「えっと、今日は水泳の日だって!」
私がいるこの施設の職員
「そうだったね!じゃー行こう!」
私は生まれつき
〝親〟というものがいない
いや、いたけれど
私はそう認識しなかった
「うん!」
たまたま、私を生んだのがこの女だっただけ
たまたま・・・
そんなこと考えながら
プールに向かう
隣を歩く彼の首筋には
たくさんの汗
「あっついねー」
首を見てたら、彼が振り返って
目が合った
ね?
って笑う彼
私の顔も自然に緩んでいく
あつい
ただただ、暑い夏のこと
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