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「きゃッッ!!」
プールサイドに立っていた私の顔面に
プールの水がクリーンヒットした
「悔しかったらかかってこーい!!」
彼が舌を出して
私に向かって手を差し出した
「覚悟っ!」
笑顔でプールに
彼の腕に飛び込んだ
小学生がいそうな
25mプールで
高校生くらいの私たちがはしゃいでいる
楽しい
楽しい夏だ
生きてきてやっと
こんなにも楽しいと感じた
これが楽しいという感情なら
この感情が無くなってしまったら
どんなに恐ろしいだろうか
普通の人間は
この感情のために日々を生きているのだろう
この感情にはどんな魔法がかかっているのだろう
何故笑顔なのに
こんなにも涙が溢れるのだろう
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