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ジリリリリリリリィ!!!
俺の耳元で目覚まし時計がけたたましく鳴っている
夢から覚めた
それは分かっている
だけど思考はまだ夢に囚われたままのようだ
慎「あれは…何だ?」
俺が言っている“あれ”とは夢の事ではない
あの夢はただ胸糞が悪いだけの夢だ
その夢から現実に戻る瞬間に聞いた声
女の声だった
俺の耳元で小さく呟くように聞こえてきたあの声は…夢なんかじゃなかった
確かにこっち(現実)で聞いた声だ
慎「俺の願いを叶えるとか何とか言ってたっけか?」
願い…ね
ガキじゃあるまいし
それに…俺の願いなんて叶うわけが無いんだ
慎「アホらし…」
そこでようやく俺は体を起こしベッドから立ち上がった
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