1. 明晰夢

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ジリリリリリリリィ!!! 俺の耳元で目覚まし時計がけたたましく鳴っている 夢から覚めた それは分かっている だけど思考はまだ夢に囚われたままのようだ 慎「あれは…何だ?」 俺が言っている“あれ”とは夢の事ではない あの夢はただ胸糞が悪いだけの夢だ その夢から現実に戻る瞬間に聞いた声 女の声だった 俺の耳元で小さく呟くように聞こえてきたあの声は…夢なんかじゃなかった 確かにこっち(現実)で聞いた声だ 慎「俺の願いを叶えるとか何とか言ってたっけか?」 願い…ね ガキじゃあるまいし それに…俺の願いなんて叶うわけが無いんだ 慎「アホらし…」 そこでようやく俺は体を起こしベッドから立ち上がった
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