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それだけ告げてその場に力なく座った
嘘だよね?
きっとなにかの間違え
先月は元気だったんだからきっときっと…
きっと…
その後の検査で赤ちゃんは自然流産してしまったと告げられたー
そこから先はどうやってアパートに帰ってきたのか分からない…
泣いて泣いて泣いて
『お母さんのせいじゃありませんからね。今回のは赤ちゃん…の染色帯の…』
と産婦人科医は説明してくれていたけど頭は真っ白で説明が飲み込めなかった
もう座っているのもやっとで…早くその場から逃げたかった
希望で満ちてくぐった産婦人科を絶望感の中後にした
母は、一緒にいてくれて
夕飯の用意をしてくれた
抜け殻のような娘はどんな姿に映っただろうか?
しきりに母の
「莉子ちゃんのせいじゃないから…」
という台詞だけが頭を駆け巡る
。
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