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豊が帰ってきて、母は私を豊に任せて実家に帰った
「莉子?」
一通り事情を母から聞いた豊は優しく話かけた
「莉子?夕飯…用意するから食べないか?」
豊を見たら優しい笑顔で
「豊…豊っ。ごめんなさい。赤ちゃんがいなくなっちゃった」
「うん。聞いた
莉子のせいじゃないよ…大丈夫」
近づいて優しく抱きしめられた…豊の胸は暖かくて
「豊っ…豊ぁーなんで?
なんで?いなくなっちゃうの?
気をつけていたよ?ヒールもやめた
赤ちゃんに良いものも食べてたしっ
だって、なのに…っ
なんで?!なんでなの?
「莉子…」
「豊あ~嫌だよっ
返して!返してよっ、私達の赤ちゃん返してっ!!
…なんでもするから神様返してよぉーうっくっ…」
「莉子…」
叫び声は泣き声に変わり私は泣き続けた
…せっかくできた私と豊の赤ちゃんは…いなくなってしまった…
。
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