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では果たして家出は子供の成長を妨げるものか否か。まぁそんなことを深く考える人はいないと思うがここは無理にでも考えてもらわないと話が進まないのでぜひ考えてみてほしい。
そもそも家出という行為が初めて行われたのは百五十年も昔のことで、イギリスのリチャード・ブラウンという発明好きの少年が、発明家への道を進むことを父親に強く反対されたことに反発し家を飛び出したのが最初だと言われているが、これは僕がたった今考えたまったくの作り話なのでどうか忘れてほしい。
いつ始まったのか、誰が最初なのかはともかく、この家出という行為がずいぶん前から頻繁に行われていたことは事実のようである。
僕はこれを書くにあたって家出という行為を幅広くとらえさらに細かく、その内容によりジャンルを分けてみることにした。
例えば学校や仕事のために親元を離れ一人暮らしをするというのも僕なんかは家出の発展型だと考える。自由への憧れや自分自身の力の必要性なんかは少年が家を飛び出すそれとなんら変わりない。
その基本的な、少年が家を飛び出す家出も人によってやり方が変わってくる。代表的なものをあげてみると、家を出たあと友人知人の家に転がり込む居候型や、宿も食料もすべて自分自身の力で切り開くサバイバル型などがある。
あとこんなのは本当にあるのか知らないが、チャンスを求めて都会へ赴く夢追い型や、結婚を認めてもらえない駆け落ち型、突然全てを捨てて姿を消す蒸発型なんかは安ドラマやマンガなどでお見かけする。
しかし、このように道がいくつもあるからといってその全てを知る必要はまったくない。だいいち全国の家出人口は今、とてつもなく激減しているのだ。
そう。家出人口が激減している。この辺りを重要なポイントとして考えてほしい。とはいえこれも綿密に調べた上で書き記した事実ではなく気分的にそうなんじゃないかな?と思っただけの仮説なので絶対とは言えないが、それでもかなり自信のある仮説である。
何故なら気分的な仮説にしてはなかなか鋭い根拠を後で思い付き自分でも驚いてしまったほどだからだ。その鋭い根拠を書くと頭がいいように思われそうなので早く書きたくてしょうがないのだが、これは一番最後に書き述べることにする。僕は大好物のウインナーを後に取っておいて食べるタイプなのだ。
とりあえずは僕の経験をこれから家出道を歩く人は参考にしてほしい。
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