冒頭のあらまし、というかどうしてこうなった

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……さて、とりあえず自己紹介をしよう。 俺は西谷 蓮斗。とりあえず、俺の人生はとにかく慌ただしい。まだ16でも、そう感じてしまうのは多分変。 銀髪で逆立った地毛を持っているため(多分親が関係してるんだろうけど)、よくDQNどもにつっかかられる。正直弱いんで倒せるんだけど……てか、今日も昼休みに校舎裏呼び出されたし。相手10人くらい。で、正当防衛の範囲内で手をあげたってのに、頭の固い教師どもは俺を厳しく取り締まりやがる。銀髪ってのも大変なもんだ……。 母親も父親も、俺が生まれてからすぐ何らかの事柄によって死んだらしく、物心ついたときから一緒にいるのは、幼なじみの清水 香穂(しみず かほ)と、俺の妹の西谷 苺花(にしたに まいか)、そして、俺達を養ってくれている俺の叔父、西谷 敬介(にしたに けいすけ)だ。片っ端から紹介していく。 まず香穂。こいつは俺や苺花と同じく親を亡くしていて、養護施設に入れられていた。俗に言う孤児だ。で、ある時、俺らが一時的にそこに預けられることになったときに知り合った仲だ。年は俺と同じ。 性格は素直で、とてもイジりがいがある。しょっちゅうちょっかいかけてははしゃいでいる(笑)。で、それ故に天然。砂糖と塩を間違えるなんて甘いもんじゃない。あるときは筆箱と間違えて、学校に子機の電話を持ってきた。またあるときは、下敷きとまな板を間違えて持って行った。ワケ分からん。 次に苺花。俺より2つ下。香穂に異常なほど好かれている。 性格はおとなしく、口数も少ないため、友達が少ない。兄としては、少し心配でもある。まぁ言えば、クーデレってやつだろう。
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