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「無理に理解しなくていいよ。
僕がここにいるということだけ理解すればいい。
理解出来ないことを理解しようとするのは、気が触れたやつに任せればいいよ」
「....まあ取り敢えずはそれでいいか。
それで、その概念様は何故俺をここに呼び出したんだ?」
さっき死んでないって言ってたということは、携帯小説でいうテンプレの転生しない?というお決まりのパターンじゃないんだろうが、そうだとしたら何故俺はこんなところにいるんだ?
「そう言えばそんなことを何人かの神人がやっていたね。
まぁこれは話が長くなるから省くけど、君をここに呼んだのは折り入って頼みがあったからな んだ」
「頼み?」
おいおいどうするよ、まさかの神直々の頼み....まさに神頼みをされるとは...
「ギャグのセンスはないみたいだね」
やかましい
「で、頼みってのはなんだ?」
「あぁそれはね、"僕と契約して魔ほ..「断る!!!」..冗談だよ、そんな全力で断らなくても」
馬鹿野郎、俺はあんな宇宙外生命体と契約して最終的にSAYAKAになりたくない。
「まぁ君の場合魔法じゃなくて魔装だと思うけどね」
「てかお前やけに詳しいな」
「アニメのことかい?
それは僕が"そういう"存在だからだよ。
知らないことはないんだ」
「なるほど」
「それで頼みごとなんだけど、僕と一緒に異世界にいってくれないか?」
「異世界ものですね、分かります」
そうなると俺は異世界で勇者になる感じのテンプレが起きたってことか。
まさか俺が勇者的な存在だったとはな。
「いや、君は別にそういう存在じゃないよ」
「...ん?
じゃあお前は力のない一般人から適当に誰かを選んだってだけなのか?」
「あはは、"おかしなこと言うんだね"
君のような存在は一般人と呼ばない筈だけど?」
その言葉に、僅かだが心の中で動揺してしまった。
「.....どういう意味だ?」
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