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「うん、わざとだよ」
「..................」
「そんな殺気立たないでよ、怖いじゃないか」
.......ハァ
俺は心で溜め息を吐きながら殺気をあてるのをやめ、立ち上がる。
こいつにこんなことしても無意味だということは分かった
じゃあ"いつものように"巻き込まれるしかないんだろうな
「君のその順応力、嫌いじゃないぜ」
「やかましいわ」
俺はこの馬鹿の戯れ言を一蹴しながら改めて自分の状況を確認する。
辺りには何もなく、本当に真っ白い空間がどこまでも続いていて壁があるかも分からない場所だ。
そして俺の格好は寝間着の黒いジャージにポケットに入れていたイチゴ味の飴玉が1つあるだけでだ。
「寝ているままの状態で連れてきたからね。
君の仮面とナイフ、普段着の着物は言ってくれればいつでも呼び出せるよ」
「それも大事だが、何でポケットに飴玉が入ってるか疑問なんだが」
俺はどっちかと言えばメロン派だ
「何がどうどっちなのか知らないけど、昨日ティッシュ配りの子から貰ったものだよ。
君と一緒にいた子は嬉しそうに食べてたけど、君は食べずにポケットに入れていたよ」
「ああ、あのときのや......」
どうでもいい事だったなと昨日の事を思い出しながら、"あいつ"の事も思い出してしまった。
そのせいか、背中にひんやりと嫌な汗が吹き出す。
「....おい、聞きたいことがあるんだが?」
「大丈夫だよ、君がいない間は君とまったく同じのダミーがいるからバレることはないよ。
それにこれが終わったら同じ時間軸に帰してあげるから心配はない」
「...だといいけどな」
「確かに君が懸念するようにあの子の力は特殊だけど、そこまで心配する事かな?」
...ああ、なんだ。
「?
なんだい?」
「いや、お前は"何でも知っているわけじゃないんだな"と思ってな」
「.....どういう意味だい?」
「分かってるだろ?
そのままの意味だよ」

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