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では会長の容姿説明をば。
彼女は副会長とは違い、純和風な撫子。
ゆるいウェーブのかかった長い黒髪を垂らし、前髪は分けて片方をピン止めしている。
同じく漆黒の瞳はパッチリとしていて、ベル○イユよろしくやけに長いまつげ。その瞳で見つめられたら吸い込まれてしまいそうだ。あと、左目の目尻のそばに泣きボクロがある。
ちゃんと我が校の女子制服を着ていて、左腕には“風紀委員”と書かれた腕章。足元はニーソによる絶対領域がなまめかしい。
なお彼女は、男子に大人気。有言実行でその権力は絶大。彼女の鼓舞で、うちの生徒の大半は動き出す。
そんなまさしく天才の会長だ。
「ええい、寄るな! 私はおまえたちに用はない! 貴殿に用があるんだ、高里 涼介殿!!」
おっと、殺気と恐ろしき視線が投げ掛けられてるぞ。
「よし命、行くぞ!」
「はい? わぁぁぁっ!?」
ここは三十六計逃げるにしかず。
俺は命の手をやや強引に引いて、このサバイバルエリアから逃亡を謀った。
「あ、待て! つばめ、追うぞ!!」
「あ、う「先輩、わたしとランデブーしましょ?」「いいえわたしとよ!」いやだから、君たちねぇ……」
「ええい役立たずめ!」
「あーあ……もう」
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