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『………まさか、アンタ、仔狐食べる気じゃないだろうね?』
「まっさか!確かに味も気になるところだけど… 」
『正気!?アンタ、山神と安倍の人間を敵に廻す気!?』
バッサバッサ!と忙しく羽をばたつかせ、疑いの目を向けてくる烏を横目に山田は目を細める-
「くすっ、…それも愉しそうだけどね。僕は彼という"異質な存在"に興味があるんだよねぇ…
なにも、"春ちゃんせーんせい"が心配しているようなことは何もしないよー?ね、安心した??」
『別に』
苛立ちを感じながらもフィッと目を逸らし、そっぽを向く相棒に、山田は、にんまり笑う
「君は本当に生徒思いだよねぇ? それとも、彼、個人に対してなのか――
くすっ‥
まぁ、僕の興味は尽きないけどね」
―― …
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