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「・・・・・ねこ、今日なんの日かわかる!?」
「え・・・・別マの発売」
「せーーーーいか~~~~~~~~い!!!! さっすがねこ!」
「・・・・さすが・・・・って・・そこ褒めるトコじゃないでしょ・・・・・」
「アハww」
「・・・・・(-_-;)」
――夜座真 璃真(やざま りま)――
音湖の幼い頃からの親友である。 家も近い。 璃真はお嬢様なので、金銭感覚が尋常ではない。
夜座真 璃央(やざま りお)という、双子の弟がいる。(コイツも金銭感覚が尋常じゃない)
こんなつまらない会話を小学校の頃から続けている。正直私はこんなのどうでもいい・・・・・
いつも通り、家に帰ってシャワーを浴びて晩御飯を食べる。食事中、母が、
「ねこ、一昨日ね、お隣のおじいちゃんが亡くなっちゃったの・・・・・・」
と口にした。
「・・・・え?」 私は驚いた・・・・・
「話によると、『不良』にやられただとか・・・・・」
「!!」
途端にビックリした・・・・ そして、恐る恐るたづねてみた・・・・・
「ねぇ母さん、その不良ってどこのグループなの?」
「・・・・・たしか・・・・・『火ノ影和音』とか名乗ってる・・・・・ホラ、最近都内で悪事ばかり行なってるって噂の・・・・」
「!!」
「・・・・ねこ?」
私は驚いてはしを床に落としてしまった。
だって・・・・・・私の 『仲間』 が、おじいちゃんを殺したんだもの・・・・・・・
・・・・・改めて紹介しなくちゃならないね・・・・・
私は不良グループ、『火ノ影和音』のリーダー、和菜梨 音湖。
まぁ、リーダーとして、偽名を作っている。 『水無月 和音』という偽名を。
でももちろん仲間は私の本名を知っている。 だが、もしもの為に、偽名を名乗っているのだ・・・・
―後日―
「ねこ、2日後隣のおじいちゃんとこのお葬式とお通夜あるから、木曜と金曜は学校休みなさい?」
「・・・・・・うん・・・・」
「あまり無理しないでね?」
いくら私が不良だとしても、親しい人を亡くすのは、私だって悲しい・・・・・
【そして(一週間後)、期末テスト終了。】
第一章、「人間誰だって悲しみの末路へ歩む事あるだろ!」 ~おわり~
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