笑顔7

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それでも漸く、アナタは目的地に辿り着く事が出来ました。 全く同じ教室が並ぶ中、そこだけがアナタにとって特別な場所なのでしょう。 震える手で、教室の扉に手を掛けます。 そこに、想像していたような、否、期待していたような抵抗はなく、扉はあっさりと開きました。 アナタは覚悟を決めて中に入ると、ぎこちない動きで教室の中央に向かいます。 そしてそこで一呼吸吐くと、辺りに視線を巡らせました。 ゆっくりとした動きで。 何もない事に、漸く安心したのでしょうか。アナタが少し安堵の表情を浮かべた、その時です。 アナタの視界の端に何かが映りました。 アナタはゆっくりと、そう、非常にゆっくりと、頭を巡らせます。 そして、こちらを見ると、その表情が凍り付きました。 それは次に恐怖に歪み、半開きになった唇からは、人間のものとは思えないような音が発せられます。 ですが、その耳障りな音はすぐに聞こえなくなりました。 何故かって……? それは、アナタ自身が知っているでしょう?
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