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歩いてたらなんか煤けた、そこそこ大きい小屋を見つけた。
「すみません。道を訪ねたいのですが」
…………ざわ……ざわ…………ざわ……ざわ…………
中には十数人の男達がいて、いきなり入った所為かざわめき出した。
「道に迷ってしまったみたいで、どなたか街に行く道を知りませんか?」
そう言ったら、真っ赤だが煤けた髪の男がこちらに歩いてきた。
そして俺の首に腕を回した。
「よう兄ちゃん、迷ったって? だったら俺たちが送ってやるよ」
「ああ、助かりまっ――」
ビクンッ体が痙攣して床に倒れた。痛い、顔面マジ強打したみたいだ。
「まっ、商品としてだがな」
野太い笑い声が最後に聞こえ、意識が落ちた。
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