変化

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そのまま重力に従い下に下に流されていき下水道の水へと排出されビシャビシャと綺麗とは言えない音が当たりを響かせる。 全ての液体が排出されるとゆっくりとした動きで歩道に上がり、人の形を成していく。 先にグジュグジュと肉を引き裂くように液体からノアが吐き出され、次に水無が同じように吐き出される。 「確かこの辺やったよな……?」 壁に手を当ててすこし進むとそこで立ち止まり、手を離す。 一見そこは単なるうす汚れた壁に見えるが次第に扉が浮き出てその扉は左右に二つに別れ通路が現れる。 「さ、いこか」 水無が通路に入り、ノアが後を追うように入る。 中は警報機が喚き散らしているというのに二人は悠々と施設の心臓に向かって行った。
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